I'm not OK

小説、映画、音楽の感想など

映画 ゴジラ怪獣惑星

SFアニメ。地球を怪獣に奪われた人間が討伐しようとする。突然地下から凶悪な存在が現れるというのは、クトゥルー神話の設定を使ったのだろうか? クトゥルー神話はよく知らないけど。驕り高ぶる人類が気に食わなかったということなのか。主人公が絶えず怒っ…

映画 夜は短し歩けよ乙女

4月 京都の大学生たちが酒を通じて大人と仲良くなったり学園祭で青春する。酒を社交のツールとして、無関係の人間たちの間に交流が生まれるのは良いと思うが、それがこの作品ではあまりに簡単にできすぎるのではと感じた。京都、酒、女子大生、文化祭と言っ…

映画 ゴースト・イン・ザ・シェル

4月 押井守の1995年映画を元に実写化した感じ。近未来、サイボーグ技術が浸透した世界でのSFアクション。偽の記憶(だったか記憶喪失)から、過去の本当の自分や恋人を見つけてしまうので、22年前の押井守版を観ている者にとっては唖然とする展開だった。スカ…

映画「スパイダーマン ホーム・カミング」

8月 高校生のスパイダーマンが、宇宙人?の武器を密売する組織と戦う父というイメージの表し方が良いと思った。この映画では2人の抽象的な意味での父親役が出てくる。アイアンマンとラスボスだ。ラスボスは完全な悪とは言えず、労働者階級の苦悩、悲哀を背負…

映画 たかが世界の終わり

2月 死期の近いゲイの芸術家が久し振りに田舎の実家に帰るが、濃密すぎる家族とのコミュニケーションで疲れる。兄役のヴァンサン・カッセルはいちいち話し方が唾を飛ばす様に激しくて、確かに疲れた。随分老けて見え、兄役は無理があるのではと思った。1966…

映画 アトミック・ブロンド

10月 1989年、壁崩壊前夜のベルリンを舞台にしたスパイ・アクション。クールでスタイリッシュな作品かと思ったら、それは実際そうなのだけど、それ以上に泥臭い、タフで痛々しいアクションの連発で、どうやって撮ったんだろう??とすら思った。特にクライマ…

映画「メッセージ」

5月 SF、宇宙人とのファーストコンタクト。 なぜかともても感動した。 未来が分かったとしても自分のやるべき事をやる、という希望と諦念が同時に訪れるクライマックス。 荒唐無稽さや粗もある気はするが、描かれたものの崇高さに胸を打たれた。今までに観た…

映画「夜に生きる」

第一次大戦後、合衆国南部を主な舞台にした、裏社会の男の生き方。話がどこに向かっているのか途中分からない気もしたが、骨太なストーリーだった。社会階層、自由と宗教の不寛容さ、など現代的な意味合いもあった。リベラルなものへの希求と、それを力で押…

映画 BLAME!

SF 3dアニメ 概要 未来、機械化された都市から人間は疎外されている。ある村人達と、まれびと的な謎の男と、人間を駆除しようとするロボット達の戦いなど。 映像 映像のキレが悪い気がした。3dの為なのだろうか? あるカットとカットの間、もっと詰めたら良…

映画「シン・ゴジラ」庵野秀明総監督、2016

http://shin-godzilla.jp/怪獣映画のリメイク。自衛隊の砲撃でもまったく効かない巨大生物に、日本政府の官僚の特殊チームが、民間企業やJRにも協力してもらいつつ科学の力で挑む。ゴジラによる東京破壊シーンは凄まじかった。本気で怖いと思った。ありえな…

小説「虐殺器官」伊藤計劃、2007

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 5人 クリック: 5回この商品を含むブログ (25件) を見る近未来のアメリカ情報軍による暗殺チームを描いたSF。人をコントロールして殺し合いをさ…

映画「メットガラ」2016

ニューヨーク、メトロポリタン美術館でのファッションイベントと、その企画者であるボーグアメリカ版編集長アナ・ウィンターを追ったドキュメンタリー。 http://metgala-movie.com/ 仕事の仕方について学ぶ事があった。 議論中国をテーマにした展示について…

映画「哭声」ナ・ホンジン、2016

http://kokuson.com/sp/韓国の地方の村を舞台にしたサスペンス。いろいろな要素が混合しており、謎のまま終わる。家族愛、ゾンビ映画、民俗宗教、キリスト教、刑事物、カルト、など。粘っこい、怒りや焦り、不安がテンション高い状態を数分間持続させる力強…

映画「お嬢さん」パク・チャヌク

http://digit.tokyo/ojosan/sp/index.html1939年の朝鮮半島のお屋敷を舞台にしたサスペンス。三部構成で、登場人物が皆ずる賢こく、誰が騙しているのか騙されているのか二転三転する。最後まで気の抜けないスリルがあった。映像がきれいで、音楽も控えめに盛…

本「ゲンロン0 観光客の哲学」東浩紀、2017

ゲンロン0 観光客の哲学作者: 東浩紀出版社/メーカー: 株式会社ゲンロン発売日: 2017/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (21件) を見る他者を大切にしよう、というのを、観光客がよその地域に興味本位で出かけていくイメージで、ハードルを下げたよ…

映画「トレインスポッティング2」Danny Boyle, 2017

不安定な生活を送る中年男4人の交錯を描く。前作を観ていないのでそこまで乗れなかった。麻薬、窃盗、セックス、商売、喧嘩、裏切り、など。シニカルでスピード感はあった。場面場面は刺激的だけど、拡散してあまりまとまった印象が無い。それは4人がそれぞ…

本 「言語起原論の系譜」互盛央, 2014

言語起源論の系譜作者: 互盛央出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/11/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る古代エジプトの王の実験から現代の統計処理による最初の言語の推定まで多くのエピソードや研究者が出てくる。最初の言語は何か、という…

映画『沈黙』

思ったよりも淡々としていた。 イッセー尾形が好演。 頭が良さそう。 壮絶な拷問シーンというより、精神的に追い詰めて棄教させるのがうまい。 あと、その後も何度も証書を書かせるのが嫌らしい。 「日本は沼なのだ」という命題は、芥川龍之介の小説『神神の…

映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』

チェリストのヨーヨー・マ率いるシルクロード・アンサンブルのメンバーの来歴と直面している各出身地の問題を追ったドキュメンタリー。 ヨーヨー・マは7歳のときにレナード・バーンスタインと共演するという神童だったが、それが今でも世界の第一線で、かつ…

映画『We are X』

一回観たらまた観たくなって2回目を観た。 なぜか何度か観たくなる。X JAPANのドキュメンタリー。 何か感情移入させる所がある。 ナルシスティックなところを感じないではないが、体を限界まで酷使しているところがそれを担保している。 英語で、アメリカで…

映画 『ザ・コンサルタント』

※ ネタバレあり。◾︎良かった所: 最初の方の会計の相談に乗るシーン。人情味があるんだな、というのがわかって良い。でもその後の自閉症で人とうまく交流出来ないというのと矛盾もするような。 全体的に雰囲気がシリアスで悲しみに覆われていてでい。 ヒロイ…

恋ダンス

手をバタバタさせているだけで、ダンスという感じがしない。

正しさを裏切る現実

東洋経済 2017/1/7 新春特大合併号の、社会学者 苅谷剛彦氏の巻頭文にある言葉が印象に残った。昨年のアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利したことについて。人々がトランプを支持したのは、正しい教育を受けていないからではなく、むしろ正しさを教育で…

映画 傷物語 III 冷血編

1月 吸血鬼になって超人的な能力を持った男子高校生と女吸血鬼のバトル。独特の思わせぶりでスタイリッシュな映像やモノローグがかなり長いが、それに浸るのを良しとすれば楽しい。最後のバトルはコミカルかつグロいが、かなり凝った作画だと思った。化物語…

映画「君の名は。」

ねたばれあり。感動的のような複雑でよくわからないような、なんとも表現しづらい映画でした。歴史改変SF × ボーイミーツガールなんだろうと思います。 しかし厳密に言うとボーイミーツガールではない。会ってはいない。あるいは、会った、と過去形で言うべ…

本『君主論」マキアヴェッリ、1532

君主論 (岩波文庫)作者: マキアヴェッリ,河島英昭出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/01/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 西暦1532年、ニッコロ・マキアヴェッリが1527年に58歳で死んだ5年後に出版された。仕事に役立つのかどうかよく分…

エヴァQのテーマについて

次の記事を読んで、なるほどなと思いました。コメントでは、そもそも深読みや考察すること自体が旧作の時代の因習、というようなメタレベルの意見が多いようです。はてな匿名ダイアリー: エヴァQと旧世紀版のテーマの相違について http://anond.hatelabo.jp/…

小説: いなくなれ、群青

タイトルと表紙は良い。いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)作者: 河野裕,越島はぐ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/08/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (17件) を見る ファンタジックな設定を取り入れた青春もの。達観した主人公の男子の一人称はやさ…

小説: スフレ・オ・ショコラ(チョコレートのスフレ)

【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」ゼロすけさんの のべらっくす という短編小説応募企画にまた応募させていただきます。お題…

映画 / 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス を観てきました。 http://gekijyo.toho-movie.com/psycho-pass/22世紀の未来が舞台のSFサスペンス。シビュラシステムという管理システムによって、人の生活や結婚相手などが管理され、犯罪を起こしそうな人は潜在犯として捕ま…