I'm not OK

小説、映画、音楽の感想など

映画 レディ・プレイヤー1

※ネタバレあり オタク vs 営利企業の近未来SFサスペンス。 没入型のバーチャル世界の管理者権限を巡って、貧困層の若者達と殺人も辞さない営利企業の経営者とが対決する。敵の社長?も、株主の為に動いているに過ぎないところは見ておくべきかと思う。 カー…

本 間文化主義

間文化主義: 多文化共生の新しい可能性 作者: ジェラール・ブシャール,丹羽卓,荒木隆人,古地順一郎,小松祐子,伊達聖伸,仲村愛 出版社/メーカー: 彩流社 発売日: 2017/12/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る ここ数年私が考えて…

本 異文化コミュニケーションのAtoZ

改訂版 異文化コミュニケーションのA to Z ― 理論と実践の両面からわかる 作者: 小坂貴志 出版社/メーカー: 研究社 発売日: 2017/09/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る この分野を勉強しないと先に進めない気がしている。体系…

映画 ペンタゴン・ベーパーズ

1971年、ザ・ワシントン・ポストがベトナム戦争の最高機密文書を公表するかしないかで悩む。 スパイ映画的な話かと思っていたが、メリル・ストリープ演じるワシントン・ポストの経営者が男の筋書き通りに話す状態から、自分の意思で決断するまでの成長物語だ…

映画 ニッポン国 VS 泉南石綿村

http://docudocu.jp/ishiwata/ アスベスト訴訟運動に関わる人を追ったドキュメンタリー。 原告側の人たちがここ数年で次々に亡くなっていく。原告団もそれぞれの考えがあったり、喜怒哀楽が濃厚だった。 60〜80歳の人たちのたくましさと強さを感じた。 訴訟…

小説 8月の光 フォークナー

(読み途中) 学生時代に加島祥造さんの訳で『サンクチュアリ』を読んで、詩的で美しい訳だと感銘を受けた。なんということはないのに不安にさせる緊張感。酔っ払って千鳥足で歩く時の夢の様な描写。言葉で、しかも翻訳なのにすごいと思った。未だに仕組みが分…

映画 リメンバー・ミー

去年、本を読む集中力が無かったので、私は映画を多く観た。数えたら35本ぐらい観たようだ。月平均3本か。 今年は映画を減らして別の事をしようと考えている。その中でもこの作品は映像が綺麗そうだったのと、生死というテーマに惹かれていたこともあり、ふ…

映画 ハクソー・リッジ

2017年6月 太平洋戦争末期の沖縄は前田高地を舞台にした、宗教と戦争の関係を描いた映画。 セブンスデー・アドベンチスト協会はキリスト教の宗派の中では新宗教という位置付けのようだが。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/セブンスデー・アドベンチスト教…

映画 戦争のはらわた

2017年8月 1977年 サム・ペキンパー監督「Cross of Iron」を映画館でやってくれたので観に行った。 戦争描写のリアルさは私には評価軸が無いが、組織の中の人の自己中心性、高潔さ、信頼関係などは強烈だった。戦争物と言っても、後半はほとんど戦線での攻防…

映画 ブレード・ランナー 2049

2017年11月 1982年のSF名作の続編。人造人間の刑事が自分のアイデンティティを探して独自調査をする内に、人造人間の秘密を巡る抗争に巻き込まれる。 静と動のメリハリの効いた展開、謎解き、作り込まれた美しい映像、始終続くどこか物哀しい雰囲気、荒廃し…

映画 バリー・シール/アメリカをはめた男

2017年11月 トム・クルーズ演じる凄腕の飛行機操縦士がアメリカ政府のスパイ活動と中南米の麻薬運び屋の両方をこなす話。 無軌道なテンションとスピード感あって楽しかった。トム以外のメンバーの個性やチームワークを描いても良いかと思ったが、トム・クル…

映画「ダンケルク」

2017年10月 第二次世界大戦での、イギリス軍のフランス海岸からの脱出劇。クライマックスでイギリスの一般市民の行動はグッと来た。あと海辺に残された船に隠れるシーンは不思議な感じがした。複数の民族による抑えていた不満、不信感が、狭い空間に閉じ込め…

本 マンガでやさしくわかる 学者する組織

何でも漫画になるものだ。 一読目はパラパラとめくっただけだが、メンタル・モデルという言葉に私は興味を持った。基本的には経験とトライアンドエラーで知識を積み上げて行くのだと思うが、そもそも人間は見たくないもの、自分のプライドを傷付けるものを無…

本 マルクス 資本論の哲学 熊野純彦

冒頭から衒学的な臭みがあり、読む気を失った。 「K・メンガーのお守り」「文体を楽しむ事もまた資本論を読む快楽」など、こういう事を書けば喜ぶ読者層がいるのだろうか? 形容詞の文法で言うと、限定用法のように挟まれる記述の仕方が個人的に嫌いだ。「誰…

本 今を生きる人のための世界文学案内、都甲幸司、2017

アメリカ文学研究者があちこちに書いた現代文学に関する文を集めた本。 魔術的リアリズムについての歴史的な説明が為になった。 おもしろそうに紹介してくれて、読みたくなる。扱われる小説の多様さと問題意識に、アメリカ大陸の広さと複雑さを自然と感じる。

音楽 Nemanja Radulovic, Bach, 2016

Bachネマニャ・ラドゥロヴィチ & ドゥーブル・サンスクラシック¥1600 セルビア生まれのバイオリニスト。1985年生まれ。ネマンジャと読んでいたけど、ネマニャか。 私は余り大袈裟なアレンジは好きではないが、バッハを情熱的にかっこよく弾くのはありだなと…

本 『死者の書』の謎 折口信夫とその時代 鈴木貞美、2017

序章と一章まで読んだ。 話がどこに向かっているのか分からないが、文学者、民俗学者、研究者など複数の顔を持つ折口信夫像を、『死者の書』をメインに色々なエピソードで描いている。不敬罪や言論統制が強まる中で、静かながら言うべきことは言い、相手が権…

漫画 ファイブスター物語 14

1986年から続いている大長編 SF ロボットバトル漫画。 女騎士ツバンツヒさんがかっこよかった。組織にどう溶け込むかや、人々に応援されてやる気を出したり、兵器を利用して大量の料理を作るなど、良い生き方だ。素直過ぎるところも好きだ。なぜか最後女子高…

音楽 Gil Scott-Heron

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Gil_Scott-Heron 恥ずかしながら知らなかった。1970-80年代に特に活躍した詩人で、jazzやソウルの音楽に乗せて語るような方式。ラップのゴッドファーザー(の1人)とも目される人だ。 コカイン依存で苦しんでいた様だが、2011…

美術 征服 クリス・ククシ作品集 2017

西欧古典の彫刻のレプリカをメインに、小さいミリタリー模型の兵士を沢山密集させた擬似バロック彫刻的な作品群。 デジタル写真だからなのか、全体写真は解像度が高いものの、細部はぼやけている。また、細部をもっと色々な角度から見たかったが、各作品に就…

音楽 pop team epic 上坂すみれ 2018

POP TEAM EPIC上坂すみれアニメ¥250provided courtesy of iTunes アニメは見ていないが、電波ソングみたいなものかと勝手に想像していたら、シリアスな感じで驚いた。感傷的、破滅的、孤独、という感じ。色々な種類の音が入り乱れていてきらびやかでもある。

本 底辺への競争 山田昌弘 2017

p.65、1995年に日本の男性雇用者の内、非正規雇用者は3%しかいなかったというのは隔世の感がある。

小説 紙の動物園 ケン・リュウ 2017

ファンタジー系の短編集。未だ冒頭の2作しか読んでいない。アメリカの成功者の家庭と、中国の共産党独裁の村とのギャップ、後ろめたさ、等がファンタジー、フィクションを道具のように使う事でやや感傷的に描かれる。 魔法、中国の伝統や民俗、物語る事、西…

社会 世代の痛み 上野千鶴子・雨宮処凛 2017

上野千鶴子さん(団塊世代)と雨宮処凛さん(団塊ジュニア世代)の対談。 格差、家族、恋愛、フェミニズム、社会運動、政治運動などを話していく。 196-197ページの展開はすごかった。20代の頃に右翼団体にいた雨宮さんが、その中で得た承認の感覚を自己分析する…

映画 ハイドリヒを撃て! ナチの野獣暗殺作戦

8月 2016年のイギリスの映画だが、2010年にフランスで出版された小説「HHhH」と関係はあるのだろうか? https://www.amazon.co.jp/dp/B00MGSNNTO/史実に基づいたサスペンス。1941-42年、プラハを舞台に、チェコスロバキア亡命政府からの暗殺者2人を軸に、ナ…

映画 アウトレイジ 最終章

10月 暴力団の組織の中、あるいははみ出しながら生きる人の話。多分シリーズ全作観たが、バイオレンスシーンの強烈さは弱かったように思う。それより叙情性、しんみりした感じが強まっていた。西田敏行がまさかヤクザを演じるとは、と驚いたが、堂に入ったも…

映画 魔法高校の劣等生 星を呼ぶ少女

6月 ライトノベル原作のアニメ映画化。魔法高校の超すごい高校生が活躍する。原作未読だが、映画としての完成度が高く、予想以上に感動した。去年観た映画の中で、良いという記憶に残っている一本だ。超能力を持ったクローン?的な少女を人工衛星みたいなの…

映画 ザ・マミー

7月 ユニバーサルがぶち上げたダークユニーバスの第1弾ということらしい。マーベルに対抗して、20世紀の恐怖ものの知財を再活用し、損益計算書をしやすいシリーズ物を構想したものだろうか。それはまあ良いアイデアと思う。古代エジプト? の超能力を使える…

映画 パイレーツオブカリビアン 最後の海賊

7月 よく知らないが、ディズニーランドのカリブの海賊を題材にしたシリーズなのだろうか。時代と場所不明の、だめ海賊のドタバタ冒険譚。冒頭の街の中を建物ごと暴れるシーンはおもしろかった。後クライマックスの、割れた海から錨を辿って這い上がる所。さ…

映画 打ち上げ花火上から見るか?横から見るか?

8月 少年と少女の逃避行を、途中で「もしあの時こうしていたら」の分岐を何度か変えながら描いたアニメ。実写版は1995年、私は観ていない。松田聖子の1986年の歌「瑠璃色の地球」が良かった。もう少しスピーディに短い作品にできたのではないか。