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『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ』(斎藤兆史、野崎歓、2004)

英語のたくらみ、フランス語のたわむれ

英語のたくらみ、フランス語のたわむれ

・1958/59 年生まれの東大助教授(2004年当時。今はお二人とも教授) が、語学・文学・語学教育・翻訳について語り合う対談本。

・翻訳本も何冊も出しているお二人や、名前の上がる日本の伝説的な翻訳の達人たちが、自分はまだその外国語の一部しか理解出来ていない、外国語は自分にとってはまだ他者としてある、と言うのは勇気付けられました。

・(a)他者として遂に理解し切れない物であり、それだからこそ惹かれる外国語という概念と、(b)外国語はコミュニケーションの道具であり伝われば良い、とする外国語教育の実用主義の対立が話題の一つになっています。1990-1991年に、東大の駒場で議論になっていたそうです。著者の二人の立場は(a)。

・二人とも1970年代くらいのロックをよく聴いていたそうです。クラシックやジャズでなくて、ロックを聴く世代が外国文学翻訳の第一線にいるんだなあ、と感慨深く、親近感が湧きました。

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