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小説、映画、音楽の感想など

本「ゲンロン0 観光客の哲学」東浩紀、2017

ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

他者を大切にしよう、というのを、観光客がよその地域に興味本位で出かけていくイメージで、ハードルを下げたような提案。

後半は、家族を、血縁に縛られたり国家の単位に取り込まれるのではない、偶然を大切にする装置として描こうとしているように思った。ヘーゲル国家主義的な政治思想を人の成長のイメージでモデル化したのを、さらに推し進めて、子供はたまたま生まれてくるし、よその子でも子供は大切にしたくなる、という形に変形しようとしているのだろうか。

どちらも、イメージを書き換える作業だ。ほとんど1ページごとに、はっとさせられるアイデアがあった。

ただ、読み終わってもどう受け止めていいのかよく分からなくなった。子育てして時々旅行に行くという、中流核家族を肯定すればいいのか。そういう話ではなくて、哲学というか抽象的な話なんだろうとも思うけど。

比喩なのか、具体的な話なのか、区別が曖昧になるところが大切な気もするし、同時にも私がもやもやする要因でもある。

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