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映画 夜は短し歩けよ乙女

4月
京都の大学生たちが酒を通じて大人と仲良くなったり学園祭で青春する。

酒を社交のツールとして、無関係の人間たちの間に交流が生まれるのは良いと思うが、それがこの作品ではあまりに簡単にできすぎるのではと感じた。

京都、酒、女子大生、文化祭と言ったものが都合のいいお祭り騒ぎのための記号として使われているようで、白けてなぜかむかついた。「楽しすぎた!」とSNSに投稿するのを見るのに似た、リア充への嫉妬なのかもしれないが。

ローカルな物の極端でファンタジックな誇張は、グローバル化の1つの現れだろうか。テーマパークのような煌びやかな嘘くささ。

若者と冒険世界を結ぶ通路として、大学の奇妙な活動をするサークル、酒を出す店、変な伝統のある街、などは便利なのかもしれない。しかしそれは失われつつあるコミュニティへの通俗的イメージであり、大学生時代のノスタルジーだと思う。

要は馬鹿馬鹿しい事に一生懸命になるコミュニティをどう形成するかだ。それを、大学生サークル、飲み屋、独特の風習のある街、などの人工的な外部環境をでっち上げて主人公たちに与えて、その箱庭で「大騒ぎ!楽しすぎた!」などとやっているのが鼻に付く。

自分でもなんでこんなに悪く書くのか分からないが、どうも合わない作品世界だった。

あと大学生に酒を一気飲みさせすぎ。