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映画 アウトレイジ 最終章

10月
暴力団の組織の中、あるいははみ出しながら生きる人の話。

多分シリーズ全作観たが、バイオレンスシーンの強烈さは弱かったように思う。

それより叙情性、しんみりした感じが強まっていた。

西田敏行がまさかヤクザを演じるとは、と驚いたが、堂に入ったものだ。

その西田敏行をはじめとして、日本のヤクザ組織の幹部が組織内で足を引っ張りあったり、上が偉そうにしていて尊敬されなかったりする中で、北野武演じる主人公が、匿ってくれた韓国系マフィアの親分には忠義を立てる、というのが皮肉が効いていた。

一緒に韓国に逃げていた者との信頼関係など、ホモソーシャルな関係を随分直裁的に描くんだな、と思った。

北野武は第1作の「その男、凶暴につき」の白竜や、「3-4+10月」などでは、ちょいちょいホモセクシャルな関係を描いていた。

ヤクザ組織も法規制などでビジネス化して、尊敬できない政治的な人間ばかりになった時に、親分子分の関係や、韓国マフィアには、まだ義理と人情や、濃密な男同士の信頼関係が生き残っていて、最後それを救いに終わった、というシリーズなのだろうか。

アウトレイジシリーズは、ヤクザ集団を会社のような組織として描くという視点で、また悪人ばかりだったり、インテリ経済ヤクザが出てきたり、コメディの印象だったので、全体的にしんみりとした最終章には驚いた。

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