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社会 世代の痛み 上野千鶴子・雨宮処凛 2017

世代の痛み - 団塊ジュニアから団塊への質問状 (中公新書ラクレ)

 上野千鶴子さん(団塊世代)と雨宮処凛さん(団塊ジュニア世代)の対談。

 

格差、家族、恋愛、フェミニズム、社会運動、政治運動などを話していく。

 

196-197ページの展開はすごかった。20代の頃に右翼団体にいた雨宮さんが、その中で得た承認の感覚を自己分析する。それを聞いて上野さんは「見事な分析だと思います。」と評したあと、返す刀で自分を刺すというか、今度は自分たち団塊世代の形骸化した家族が娘を追い詰めたのだ、と分析をする。やや飛躍がある気もするし、かなり抽象化された家族モデルの世代論ではある。ただ、この対談の瞬間に何かが飛び交ったんだろうなと思った。