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本 マルクス 資本論の哲学 熊野純彦

マルクス 資本論の哲学 (岩波新書)

冒頭から衒学的な臭みがあり、読む気を失った。

 

「K・メンガーのお守り」「文体を楽しむ事もまた資本論を読む快楽」など、こういう事を書けば喜ぶ読者層がいるのだろうか?

 

形容詞の文法で言うと、限定用法のように挟まれる記述の仕方が個人的に嫌いだ。「誰々がどうしたこれが」と、蘊蓄を乗せてくる。読者が知っているなら書く必要性は無いだろうし、知らないなら「これは誰々がどうしたものだ」と叙述用法の様に説明して欲しい。

 

丁寧語文体であり、「ひとびと」「なまえ」など漢字を平仮名に開きまくるのは初心者向けに書いたのだろう。しかしハイデガーなど哲学方面の知識を読者が知っている前提で書くのと矛盾している様に感じる。