I'm not OK

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映画 ニッポン国 VS 泉南石綿村

http://docudocu.jp/ishiwata/

 

アスベスト訴訟運動に関わる人を追ったドキュメンタリー。

 

原告側の人たちがここ数年で次々に亡くなっていく。原告団もそれぞれの考えがあったり、喜怒哀楽が濃厚だった。

 

60〜80歳の人たちのたくましさと強さを感じた。

 

訴訟の法的な論理もあれば、感情や圧力という運動的な部分のぶつかり合いが根底にあるように感じた。

 

人間に着目する描き方は良いが、判決の根拠をもう少し説明して欲しかった。これだと、感情的に圧力をかける集団という面が強調されてしまっていた。わざと「本当には納得していないんじゃないですか?」としつこく追いかけてカメラを回すところもあった。ドキュメンタリーと言いながら、物語やキャラクターに押し込めようとする欲望を感じた。

 

 

厚生労働省の窓口対策として、若手を出して話を聞いて終わりにさせようとするやり方、塩崎厚生労働大臣当時の人たらし的な態度には、権力とは怖いなと思った。

 

出てくる明るい表情の女性が印象的だった。裁判で勝訴判決から外されたり、子供の頃から石綿を吸って人生を壊されているのに、なんで笑えるんだろうと不思議なくらい素敵な笑顔だった。その息子さんも本質を認識して静かに怒る男で、何かすごい人たちだと思った。

 

 

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